リーダーシップ理論の変遷と6つのタイプについて

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リーダーシップは人それぞれ

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古くから行われている研究

リーダーシップ理論の研究は古くから行われており、時代の変化とともにリーダーシップ理論も移り変わっています。まず1940年より以前の「特性理論」では、その人の先天的な能力によってリーダーシップが発揮されるものという考えから、それぞれのリーダーの共通部分を区別する研究が行われていました。そして、1940年代から1960年代になると、「行動理論」が登場します。これはリーダーシップは行動により発揮されるという考えからくるもので、リーダーと他者の行動を比較分析し、他者にその分析結果にもとづいた行動を取ってもらうことでリーダーへ育てようとする研究です。
1960年代から1980年代にかけて出てきたのが「条件適合理論」で、リーダーシップは状況に応じて使い分ける必要性があるとの考えから、さまざまな状況でのリーダーの行動に対して研究が行われました。その結果他ではリーダーシップを発揮できていたとしても、状況によってはリーダーでも他者と同様になってしまう可能性が判明したのです。1980年代から現在に至るまでは、条件適合理論を進展させた「コンセプト理論」が展開されており、様々な状況に応じたリーダーシップの発揮方法が研究されています。

6つの主なリーダーシップ

リーダーシップについては、心理学者のダニエル・ゴールドマン氏により6つに分類されています。「ビジョン型」は組織のビジョンや方向性を定め、それをメンバーに示して導くカリスマ的な部分を持つタイプのリーダーシップです。「コーチ型」はメンバーの行動を尊重したうえでサポートし、個々のスキルアップにつなげられる、高いコミュニケーション力を備えているタイプといえます。「関係重視型」はメンバー同士の関係性に重点を置くタイプで、良好な人間関係や信頼関係を築き上げ、雰囲気の良い環境づくりを得意とします。
「民主型」は個々のメンバーの意見を聞き、組織のビジョンや方向性に反映するタイプです。メンバーは自分の意見が聞き入れられるということから、モチベーションアップにつなげられるのが特徴といえるでしょう。「ペースセッター型」はリーダーが率先して動いて仕事をこなし、実際の仕事の手本を見せることでメンバーについてきてもらうタイプのリーダーシップです。リーダー自身はもちろんのこと、メンバーにも高いスキルが求められるケースも少なくありません。「強制型」はその名の通り強制力を持った命令を出してメンバーに動いてもらうタイプで、緊急時はこの強制型が求められることもよくあります。

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