リーダーシップに必要な要素は仲間を導くビジョン

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仲間を導くビジョン

仲間を導くビジョン

この指とまれ

リーダーが人を導くものである以上、どこへ導くのかというゴールが見えていることは大切です。導かれる側にとって、何処へ連れて行かれるのか分からないというのは大変心許ないものです。そのため人が支持するリーダーになるためには、明確なゴールを描くことができることが重要なのです。もっとも混迷を極めるような状況が人をしてリーダーを求めさせるのであり、誰もが行き先を知っていて遅かれ早かれそこへ辿り着くことができるのであれば、人に頼る必要はありません。リーダーは人を安心させて、そのゴールに辿り着けば良い結果が生まれるということを確信を持って説得し、なおかつ現実に導く必要があるのです。
組織におけるリーダーにとって、必ずしも人と利害が一致するわけではありません。しかしリーダーとして考えるゴールと、人それぞれの考えるゴールとを擦り合わせることはできます。つまり導く相手一人一人に興味を持って、その人の望む未来とリーダーとして組織を導こうとしている未来とを重ね合わせることが成功のカギなのです。

バラ色の未来

リーダーは大局に立って物事を判断しなければなりませんが、それ以外の人が思い描くのは、等身大の自分から中々抜け出せるものではありません。いくらリーダーが組織のためと頑張っても、その組織の一員である人にとってそれが自分にどんな未来を約束するのかが見えて来なければ、リーダーとビジョンを共有することはできないのです。ワンマンに振る舞うことと、リーダーシップとは異なります。リーダーシップには相手と共に同じ未来を目指すという一体感が必要なのであり、命令と服従の関係ではありません。
そうは言うものの、判断の難しい局面で、常に具体的な夢を示すことができなければならないか、といえばそうでもありません。むしろ情報を開示して、共に悩んでもらうことで良いアイデアを積極的に出してもらい、組織としてそれを吸い上げることができたり、人が感じる不安を払拭することができる場合もあるのです。そのためリーダーは人よりも、一歩も二歩も先を読む必要があると同時に、常に人に気を配っていることが必要です。

言葉の魔力

また組織内のコミュニケーションを絶やさないように工夫して、人と人をつなぐ橋渡し役を演じることも、大切なリーダーの役割です。言葉で人を動かすというのはリーダーの大きな特徴ですが、言葉ばかりでどこにも辿り着かないリーダーであれば、やがて人は愛想を尽かしてしまいます。いくら熱弁をふるうことに長けていても、それだけではリーダーになることはできないのです。そして共有するビジョンは、壮大なものである必要はありません。

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